
旧三笠ホテル【長野県軽井沢町】
約50年ぶりに重要文化財の『旧三笠ホテル』でファッションショー!?
明治・大正時代の古き良き雰囲気を現代に伝え、静かな佇まいが美しい「旧三笠ホテル」は、1906(明治39)年5月に開業した純西洋風建築物です。1980(昭和55)年5月31日には、国の重要文化財に指定されました。
1888(明治21)年に宣教師によって別荘が建てられたことからはじまり、当時、軽井沢は上流階級の避暑地として人気が高まっていたこともあって、旧三笠ホテルは「軽井沢の鹿鳴館」として昭和初頭にかけて一斉を風靡したといわれています。そんな昭和40年代初頭には、『青空ファッションショー』が行われており、今でも優雅な雰囲気を楽しむことができます。
旧三笠ホテルの建築様式には、アメリカのスティックスタイル(木骨様式)が用いられています。用材には小瀬のアカマツが使われ、様式美と相まって品の良さを醸しだしています。
扉のデザインにはイギリス風、下見板はドイツ風などと、上品さとゴシック様式風の重厚さが取り入れられているのも特徴です。外壁の縦横の定規柱、分厚い下見板張り、急勾配の屋根、左右のウイングが印象にのこる、落ち着いたなかにも華やいだ趣のある、『聖なる静なる軽井沢』を代表する名建築物です。
シャンデリア照明や暖炉などが配置されたエレガントな室内は、宣教師によって拓かれた軽井沢の歴史が感じられ、讃美歌やバッハ、モーツアルトの音楽が似合いそうな優美な空気感に包まれています。明治〜大正〜昭和初期の高名な経済人や文化人が集い、紳士淑女の優美な社交場として栄えたこの室内で時代ロマンに思いを馳せてみるのもいいかも。やわらかで華麗な時間をすごすことで、あたらしい自分と出会えるかもしれません。
営業時間 | 9:00~17:00(入館 ~16:30) |
休業日 | 年末年始 |
アクセス | 軽井沢駅からタクシーで8分/観光バスもあり |