高原教会【長野県軽井沢町】

地域

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

軽井沢といえば、別荘地、避暑地といったイメージのほかに、リゾートウェディングで人気の地というイメージをお持ちの方も多いはず。木々に囲まれた「軽井沢高原教会」はそのイメージリーダーとして知られる教会で、とんがり屋根で親しまれています。

1886(明治19)年、英国聖公会宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーの来訪から、軽井沢では教会文化がゆったりと育まれてきました。そのなかで、教会では1970年代から、キリスト教信者外の結婚式も受け入れるようになり、多くのカップルが、軽井沢の高原の光の中で永久の愛を誓うようになりました。

天皇陛下と皇后美智子さまのロマンスで有名だったこともあってか、美しい軽井沢の自然のなかでの結婚式は注目を集め、『リゾートウェディングブーム』ともいえるような様相を呈するようになりました。その流れは今もつづいており、ホテルブレストンコートのウェディングなどが話題になっています。

軽井沢高原教会の原点は、1921(大正10)年にキリスト教思想家である内村鑑三をはじめとする文化人が集ってできた「芸術自由教育講習会」。その後、「星野遊学堂」という学び場へと発展し、これが教会の前身となりました。「遊ぶことも善なり、遊びもまた学びなり」という理念があり、自由を尊んだことが信者以外の挙式であっても快く受け入れる今日の姿勢につながっています。

その軽井沢高原教会とホテルブレストンコートから進んだ小高い丘の上にゆったり静かに佇んでいるのが、「石の教会・内村鑑三記念堂」です。内村鑑三が顕彰されている教会で、礼拝堂と内村鑑三記念堂があります。

石の教会は、アメリカ人の建築家ケンドリック・ケロッグが、内村鑑三の形式や制度にとらわれない自由な思想と軽井沢の土地と自然の個性を感じ取って設計した、世界でも希少な教会建築です。

1988(昭和63)年に竣工したこの教会は、軽井沢の高原の光と自然、木々や石、ガラス、そして空気や水までもが見事に融合していて、まるで以前からそこにあったかのような感覚を見るものに与えてくれます。石やガラスのアーチが特徴的で、堂内にはやわらかな光が射しこみ、水音が響く空間は、安らぎに満ち溢れています。

この空間に魅了されて、石の教会での結婚式を希望するカップルも多いそうです。結婚式をあげていないときは、石の教会のなかも見学できるので、ぜひ一度、この安らぎの空間を体験しておきたいものですね。

 

営業時間 9:00 – 16:00
アクセス 軽井沢駅からタクシーで15分/シャトルバスあり
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly